第1章いよいよ弁護士に Vol.2(座談会 2016年6月)

保険加入のハードルとは
前川:これから本格的に保険について考えていくにあたって、悩みや不安などは何かありますか?
A:そもそも保険と聞くと、どうしても面倒くさいというイメージがあります。たくさんの種類の保険があり、補償内容や利用条件などもさまざま。それらを比較し、自分に合った保険を探し、手続きをして、さらに契約後も定期的に見直しが必要となると、やはり腰が重くなるというのが正直なところです。自分に合った保険の概要だけをウェブなどでサクッと確認できるのが理想ですが、「自分に合う保険」をピックアップするだけでも手間がかかるのでなかなか難しいですね。
C:私も保険の選定や手続きに要する時間や手間がネックだと思っています。自分で調べるよりも保険会社からの説明を受けたほうが結果的にスピーディーだとは思いますが、セールストークは信用できないという感覚もあるため見極めが難しいですね。
B:私も情報元は信用第一と思っているので、セールストークのお話にはとても共感してしまいます。保険についても「弁護士仲間が入っている保険」や「友人・知人のお勧め」など、信用できる人からのクチコミ情報であれば、1時間でも2時間でも詳しくお話を伺いたいと思う反面、信用できない情報には無駄に時間を費やしたくないと思ってしまいます。
前川:保険は確かに加入までが面倒という側面がありすね。B先生がおっしゃるように信用できる方からの情報が得られれば最も手っ取り早いでしょうが、なかなかそのような機会に恵まれない場合もあるでしょう。そのような場合はやはり保険会社に相談するのが一番ですね。
「信用」という意味においては、保険ガイドブックで紹介している保険会社は信頼性が高いといえると思います。いい加減な商品を契約させて弁護士からの評判が悪くなれば東弁協との提携関係にも影響しかねませんから、しっかり親身になって相談に乗ってくれるのではと思います。
C:若いうちから保険会社と信頼関係を作っておくと、のちのち頼りになりそうですよね。結婚・出産・独立・マイホーム購入などライフステージの変化とともに保険を考える必要が出てくると思いますが、その時に頼れる担当者に相談できると安心だと思います。
次世代へのメッセージ
前川:後進の弁護士に、保険について伝えたいことはありますか?
A:自分もまだまだできていないのでアドバイス的なことは言えませんが、若いうちから保険を他人事とは考えず、きちんと向き合うのは大切だなと思います。
B:その時々の状況を鑑みながら、身の丈に合った保険を考えることが必要だと思います。
C:面倒がったりイメージで倦厭せず、真摯に向き合うことが大切だと思います。また、先輩弁護士など身近な方からの情報は非常に貴重ですので、聞ける機会があればしっかりと耳を傾けることをお勧めします。