第1章いよいよ弁護士に Vol.2(座談会 2024年6月)

保険への意識はまだ受動的
前川:現在加入中の保険や年金と、加入したきっかけを教えてください。
A:私が加入しているのは弁護士賠償責任保険くらいです。事務所単位で加入しているため、私自身が何かしたということもなく、半ば自動的に加入したような感じです。
B:私も弁護士賠償責任保険は入っていますが、事務所で加入しているため特にきっかけはありません。あとは親と同じ自動車保険に加入しているのと、国民年金くらいです。
C:私も皆さんと同様、加入しているのはまず弁護士賠償責任保険です。先輩から「入るべきものだ」と言われたからというのがきっかけです。私自身も「入っておくべきもの」という認識はありますが、実は補償内容などの詳細はあまりわかっていません。親から引き継いだ医療保険と生命保険もありますが、こちらも内容をしっかり把握していません。他は就職している事務所で入っている厚生年金、バイク購入時に販売店から勧められた自動車保険くらいでしょうか。こうして羅列してみると、どれも受け身的に始めたものばかりで、自らの意思で保険を意識して加入したことはまだないですね。
前川:弁護士賠償責任保険については、弁護士にとっては必須の保険ということで、皆さんしっかり加入しているようですね。ただ、内容が分かっていないという声もありました。保険ガイドブックでも紹介記事を掲載していますので参考にしつつ、これを機にぜひ一度契約内容を確認してみてください。
保険の必要性を考える
前川:皆さんまだお若いということもあって、保険との関わりもこれからといった感じのようですが、今気になっている保険や加入を検討している保険はありますか。
A:私は親から年金基金が良いとの話を聞いており、加入したほうが良いのか迷っています。同じ年金基金でも世代が変われば年金額などの内容も変わるでしょうから、本当に 自身に必要かどうかを見極めて決めたいと思います。興味があるという意味では、他に生命保険やがん保険、所得補償保険も気になっています。
C:今のところ特にどの保険が気になるというのはありませんが、強いて言うならA先生と同様、所得補償保険とがん保険でしょうか。
しかし私の場合は新しい保険への加入の前に、現在加入中の医療保険と生命保険の内容をしっかり確認し、必要に応じて見直しをするのが先かなと思っています。
B:私は最近、生命保険の話を耳にする機会が何度かありました。皆さん「若いうちに加入したほうが良い」と口々におっしゃるので気になってはいるのですが…。
前川:B先生はご結婚されていますよね?奥様のほうから入って欲しいなどと言われたりはしませんか?
B:今のところまだ夫婦ともに保険にあまり興味がないというか、共働きをしているので、そもそも保険の必要性を感じていない状態です。お互い同額程度の保険に加入しようかという話は出てはいますが、どうしても「掛けた金額」と「戻る金額」を見て損か得かで考えてしまうため、得を感じないと加入に踏み出せない感じですね。
前川:なるほど。確かに貯蓄的な意味合いのある保険もありますが、基本的に保険はいざという時のセーフガードを買うようなイメージですから、損得だけで計れない部分があるので難しいですね。保険に入っていて良かった、助かった、というような経験はまだ皆さんお若いので無いかもしれませんが、周囲でそのような話を聞いたことはありませんか?
C:私は身近な人から「コロナの時に医療保険でいくらか出た」という話を聞いたり、バイクがバッテリー上がりを起こした際に自動車保険でレッカー代が出たりなど、「保険があると安心」というのを実感し始めており、そろそろ真剣に保険を考える時期かなとは思っています。
B:そういえば私も、ゴルフのドライバーが折れてしまった際にゴルフ保険で5万円ほど補償されたという話を聞いたことがあります。
前川:若い方の場合、医療保険や生命保険といった健康リスクをカバーするものより、バイクやゴルフなど趣味に直結するような保険のほうが身近に感じられるのかもしれませんね。